「衛星クラブ」について

・「衛星クラブ」とは何ですか？

衛星クラブとは、ロータリークラブ設立のための手段のひとつです。衛星クラブは、本格的な独立したロータリークラブとなるまでの短期間の移行的形態です。

これにより、正規のロータリークラブ設立に必要な最低20名の創立会員がいなくても、衛星クラブを通じてロータリアンとなる機会が与えられます。また、例会を欠席したロータリアンは、衛星クラブの例会でメークアップすることができます。

・「衛星クラブ」の設立

衛星クラブを設立するための申請はどのように行いますか？

スポンサークラブの会長が設立申請書をＲＩ日本事務局（クラブ・地区支援室）まで送ります。

・「衛星クラブ」の会員数に上限や下限がありますか？

標準ロータリークラブ定款第13条第6節（b）の条件を満たすため、衛星クラブは設立時に少なくとも8名の会員を有している必要があります。会員数の上限はありません。

・スポンサークラブの最低会員数の決まりはありますか？

いいえ。会員数20名未満のクラブも、衛星クラブを設立してスポンサークラブとなることができます。

・「衛星クラブ」のスポンサークラブは、新クラブのスポンサークラブと同じですか？

いいえ。新クラブのスポンサークラブとは、役割と責務が異なります。

弱体化している既存のクラブが衛星クラブとなり、加盟認証状と歴史的記録を保持することはできますか？

弱体化しているクラブの会員が衛星クラブとなることを希望する場合、一度終結手続を取る必要があります。その後、新たに衛星クラブとして申請し、スポンサークラブの会員となることができます。ただし、衛星クラブは弱体化したクラブの強化を目的とするものではありません。ローターアクトクラブが本格的なロータリークラブとなるまでの移行的形態として、衛星クラブになることはできますか？

はい。ローターアクトクラブの全会員または一部会員が、衛星クラブを創立したり、衛星クラブに入会することができます。

・衛星クラブはどのように命名されますか？

衛星クラブの名称は、スポンサークラブと同じ名称に識別語句を追加したものとなります。以下はその例です。

スポンサークラブと衛星クラブが違う時間に例会を開く場合：

スポンサークラブ：バンコクノース・ロータリークラブ

衛星クラブ：バンコクノース・イブニング・ロータリー衛星クラブ

スポンサークラブと衛星クラブが違う場所で例会を開く場合：

スポンサークラブ：シカゴレイクビュー・ロータリークラブ

衛星クラブ： シカゴレイクビュー・ブロードウェイ・ロータリー衛星クラブ

 

・衛星クラブの名称変更はどのように行いますか？

スポンサークラブまたは衛星クラブが、ＲＩ日本事務局（クラブ・地区支援室）に連絡します。クラブ・地区支援室職員が、スポンサークラブ会長および衛星クラブ議長と書面にて名称変更の確認を行います。両者が同意しない限り、名称は変更されません。

・理事会と統轄機構

衛星クラブは、スポンサークラブとは別に、独自の役員から成る理事会をつくることができますか？

衛星クラブは、独自の役員から成る別個の理事会をつくります。ただし、衛星クラブの場合、「会長」ではなく「議長」と呼ばれます。

両理事会の間に不同意があった場合、どう対処すればよいですか？

不同意があった場合、最終決定権はスポンサークラブの理事会にあります。

衛星クラブの議長やその他のリーダーは、スポンサークラブ理事会の一員となりますか？

必須要件ではありませんが、そうすることが強く奨励されています。

衛星クラブが別個の細則をつくることはできますか？

はい。衛星クラブは、スポンサークラブと協力して、独自の細則を定めます。

衛星クラブの例会場所と時間は誰が決めるのですか？

例会時間と場所は、スポンサークラブと相談の上、衛星クラブが決めます。

衛星クラブはスポンサークラブと合同で例会を開きますか？

衛星クラブは別個の例会を開くべきですが、時折、スポンサークラブと合同で例会を開くこともできます。

衛星クラブは、インターアクトクラブやローターアクトクラブを提唱することができますか？

いいえ。しかし、スポンサークラブがインターアクトクラブやローターアクトクラブを提唱している場合、スポンサークラブは、衛星クラブの会員をインターアクトやローターアクトの連絡担当者やメンターとして任命することができます。 衛星クラブについてよくある質問 3

衛星クラブは目標を設定する必要がありますか。衛星クラブは、ロータリークラブ・セントラルで目標の入力ができますか？

衛星クラブを含む全クラブが目標を設定することが奨励されています。目標設定は、クラブの成功に欠かせない要素です。ただし、現時点では、ロータリークラブ・セントラルに衛星クラブが目標を入力する欄はありません。

衛星クラブの議長として経験のみをもつ人は、地区ガバナーに指名される資格がありますか？

いいえ。地区ガバナーに指名される資格があるのは、ロータリークラブ会長を務めた経験のある人に限られます。ただし、地区は、国際ロータリー会長に対して、この要件への例外措置を求めることができます。

・会員組織と会費

衛星クラブの会員は「ロータリアン」ですか。

はい。衛星クラブの会員はスポンサークラブの会員であるため、ロータリアンです。

衛星クラブの新会員をスポンサークラブが承認する必要がありますか？

スポンサークラブと衛星クラブは、協力して、衛星クラブの設立時に、衛星クラブ新会員の入会手続きを決めるべきです。スポンサークラブはまた、この手続きをクラブ細則に追加すべきです。衛星クラブの会員の入会について意見が一致しない場合、最終決定権はスポンサークラブにあります。衛星クラブの会員はスポンサークラブの会員であるため、最終的には、スポンサークラブ理事会の権限に従うことになります。

衛星クラブの会員は国際ロータリーの人頭分担金を支払いますか？

はい。衛星クラブの会員はロータリアンであり、スポンサークラブの会員と同じように、人頭分担金を支払います。

 

衛星クラブに国際ロータリーからの会費請求書が送られますか？

いいえ。衛星クラブ会員の人頭分担金は、スポンサークラブに送られる請求書に含まれています。

衛星クラブは、独自の会費体系を定めることができますか？

はい。衛星クラブは、スポンサークラブと相談して、独自の会費体系を決めることができます。

・クラブのステータス変更とスポンサーシップ

衛星クラブは、どのくらいの期間、存在できるのでしょうか？

衛星クラブは、本格的な独立したロータリークラブとなるまでの一時的な形態として作られるものです。ただし、衛星クラブの存続期間に制限はありません。

衛星クラブが独立した新しいロータリークラブとなるための申請は、どのように行いますか？

衛星クラブは、スポンサークラブを変更することができますか？

いいえ。スポンサークラブと衛星クラブの関係は永続的なものです。スポンサークラブを変更する場合、衛星クラブは、一度終結した上で、違うスポンサークラブとともに新しい衛星クラブを設立する必要があります。

・スポンサークラブが衛星クラブを終結するには、どうすればよいですか？

標準ロータリークラブ定款第15条の規定に基づき、スポンサークラブの会長または幹事が衛星クラブの全会員の会員身分を終結します。次に、スポンサークラブの会長または幹事が、My ROTARYを通じて、またはデータサービス部（data@rotary.org）にEメールを送信して、身分終結となったこれらの会員を、スポンサークラブの会員リストから削除します。最後に、スポンサークラブの会長が、RIのクラブ・地区支援室にこれを通知します。クラブ・地区支援室職員は、衛星クラブの会員が一人もいなくなったことを確認し、この衛星クラブの終結手続きを行い、その旨をスポンサークラブの会長に通知します。

スポンサークラブがスポンサーを辞める場合にはどうすればよいですか？

スポンサークラブまたは衛星クラブが、クラブ・地区支援室に連絡します。その後、クラブ・地区支援室職員が、スポンサークラブ会長および衛星クラブ議長と書面にてこの確認を行います。両者が同意しない限り、変更は行われません。

スポンサークラブが終結となった場合、衛星クラブは独自に存続し続けることができますか。

いいえ。衛星クラブもスポンサークラブとともに終結となります。

弱体化しているロータリークラブが衛星クラブとなった場合、再び独立したロータリークラブのステータスを取り戻すことができますか。

衛星クラブは、ロータリークラブを結成する新しい方法です。衛星クラブが本格的なロータリークラブとなる準備が整った場合、ロータリークラブとなるための申請を行うことができます。